ダイソンが市販しているエアマルチプライヤーは羽根がない扇風機です。
そのデザインはすさまじくユニークです。
エアマルチプライヤーテクノロジーによってスムーズな風の流れをつくるのです。
そのシステムを案内しましょう。
羽根を利用して風を起こすケースは羽根の位置に応じた風となってきます。
扇風機を横から見ると渦巻き状に風が出来るのです。
したがって、体感する時にはムラのある風となってしまうのです。
それを避ける為にダイソンは考えました。
ムラのないスムーズな風をつくる為には羽根を利用していてはだめだと言う結論に達したのです。
そこで、羽根を利用せずに風を起こすアレンジをしました。
それがエアマルチプライヤーテクノロジーです。
吸気口から空気を吸収します。
これはボディのなかに格納されたモーターによって起こる空気の流れです。
フライト機のエンジンと同じテクノロジーですのです。
吸い込まれた空気は本体の円形部位から吹き出します。
円形の周囲から吹き出すことによって、その中央の空気もいっしょに風となるのです。
こうして、吸い込んだ空気の15倍の風量を創り出すことが出来るのです。
何もないところから風が吹き出しているような感じです。
羽根がありませんから、空気の流れはすさまじくスムーズです。
面に羽根を出さないことによって、すさまじくシンプルな筐体となったのです、。
今までの扇風機は素材や制御方式等のチェンジはありましたが、本質的な部位は大半チェンジしていないと言っていいでしょう。
それをダイソンが破ったのでした。
扇風機の人気
省エネムードが勢い付くと、扇風機の売れ行きがよくなると言われています。
エアコンと比べると電気消費量がわずかこと言うのは明白ですので、多くの人の話題を集めているのです。
今までの扇風機はずっと同じ形でした。
羽根の素材や回転数の制御等はチェンジしていますが、本質的な部位では大半チェンジしていないのです。
それによって形も変わりようがありませんでした。
広くて丸い羽根と細い首です。
扇風機と言うのはこの想像しかないですよね。
それを打ち砕いたのがダイソンの扇風機です。
ダイソンの扇風機には羽根がありません。
特殊な構造をした排気口から風を出すことによって、大きな風量を創り出すことが出来るのです。
ダイソンではこれをエアマルチプライヤーテクノロジーと呼んでいます。
この構造のヒントはジェットエンジンから得たと言われています。
ジェット機のエンジンは吸気口から強烈に空気を吸い込むことによって、圧縮された空気となってきます。
それを扇風機に応用したのです。
ダイソンのエンジニアたちの試行錯誤と課題に対する強い情熱が、エアマルチプライヤーを出現させたと言うのです。
ダイソンの扇風機は2010年に市販されています。
当然、圧縮空気をつくるための技芸として、サイクロン掃除機が応用されたこと言うのは当然です。
ダイソンは空気の流れを十分に把捉し、それを制御するための力学を構築していったのです。
出来上がってしまえば、それほど難しいことにはおもえません。
しかしながら、扇風機の形が何十年もチェンジしてこなかったことを考えれば、画期的なことですのです。
冷風扇風機
扇風機は羽根を回して風をつくるだけに過ぎませんが、ひとつだけでは部屋の中が暑いと熱風を送ることなって、涼しさと言うのは程遠くなってしまいます。
そこで、クールな風を送るための装置である冷風扇風機と言うものが市販されています。
部類はいろいろありますが、水の気化熱を利用して冷たい空気をつくるものです。
しかしながら、その原理から分かるように同じ時に湿度を上げてしまいます。
部屋の湿度が高ければ、冷風にならないと言うデメリットがあります。
そういったことを考えてくるとやはりエアコンと言うことなってす。
しかしながら、省エネ志向が強力になってきたこの頃ですので、扇風機が見直されているのも事実です。
冷風扇風機を買入するくらいならば、一定グレードの扇風機で我慢した方がいいと言うわけです。
エアコンほどに電気を消耗せずに、涼しい夏を過ごしてみたいと考えるならば、扇風機に勝るものはないと言う部分です。
扇風機は製造企業のアレンジによって、多様なものが市販されています。
少しばっかりだとしても消費電力を抑制しようとするアレンジがされています。
しかしながら、羽根を回転させて風をつくると言う構造はずっと昔からチェンジしていません。
それは原理的に避けようがないことですのです。
そういった扇風機に新しい構造を取り入れたのがダイソンの扇風機です。
ダイソンの扇風機は羽根がありません。
エアマルチプライヤーテクノロジーと呼ぶ新しい気流を創り出す装置です。
羽根がないのは内部に埋め込んだ小ぶりのファンで圧縮空気を作って、それを吹き出し口から強力に出すシステムですのです。